カルパースをコピーするには その4~インフレ連動資産

さて、一番の問題児、インフレ連動資産について考えます。

カルパースの資料によると、インフレ連動資産は、商品1.5%、インフレ連動債1%、インフラストラクチャー1.5%、森1%だそうです。

商品のベンチマークはS&P GSCI TR Indexとなっており、現物には一切投資せず先物契約、先渡契約または商品リンク債を通して投資を行うものとされています。

インフレ連動債のベンチマークは、66.7% がBarclays Capital Global Inflation-Linked U.S. 、 33.3%が Barclays Capital Global Inflation-Linked FR, DE, IT, JP, GB only, unhedgedとなっています。

インフラストラクチャーは、橋、トンネル、港湾、油田等について、現物の運営主体に直接投資またはそうした投資を行う企業に間接投資するとされています。

森林は、文字通り森林について行う模様です。

(出典:http://www.calpers.ca.gov/eip-docs/investments/policies/inv-asset-classes/ilac-policies/ilac.pdf

これらの投資対象のうち、個人ではインフラストラクチャー及び森林は簡単に投資できる手段が見受けられませんので、断念するしかありません。

したがって、インフラストラクチャー及び森林を除外した1.5%:1%の比で5%を配分すると、商品3%、インフレ連動債2%となります。

商品については、まさにS&P GSCI TR Indexに連動するETFが上場されています(イージーETF S&P GSCI商品指数™ キャップド・コモディティ 35/20 クラスA米ドル建受益証券、1327)。これは取引単位が1単元からなので、ほぼ投信並みに小口での積み立てが可能です。株式取引手数料がかかるためノーロードというわけにいかないのが難点ですが、ノーロードの商品インデックスファンドは信託報酬が1%台後半と高いものばかりなので、0.45%というこの商品の信託報酬の低さを見れば多少の取引コストは仕方ないといえるかもしれません。

なお、商品は株式や債券、不動産と異なり、それ自体がキャッシュフローを生むものではないため、収益の源泉は価格変動に限られます。
このため、特にパッシブ投資家の間では不人気なアセットクラスであり、不要とみておられる方が多いように見受けられます。

この点、私の見解としては、主要国のCPIを見ていると概ね1%~3%程度で推移してますから、さらにCPIの高い新興国の需要も勘案すれば、0.42%の信託報酬を控除してもそれなりにプラスが見込めるのではないかと思います。したがって、3%程度ならポートフォリオに組み入れてもよいだろうと考えています。

なお、S&P GSCI TR Indexの内訳は、2010年12月末現在、エネルギー66.5%、産業用金属8.3%、貴金属3.4%、農産物17.4%、家畜4.3%となっています。

(出典:http://www.standardandpoors.com/servlet/BlobServer?blobheadername3=MDT-Type&blobcol=urldata&blobtable=MungoBlobs&blobheadervalue2=inline%3B+filename%3DFactsheet_SP_GSCI.pdf&blobheadername2=Content-Disposition&blobheadervalue1=application%2Fpdf&blobkey=id&blobheadername1=content-type&blobwhere=1243855120906&blobheadervalue3=UTF-8

ここからは完全なヨタ話ですが・・・・・・

金は金運を上げるラッキーアイテムだそうです。
そのため、風水などの金運本には、財布の中に金貨を入れておくことで金運を呼び込むなどの技法が書かれているのを目にします。
……ポートフォリオに金を含む商品クラスを入れておくと金運が良くなるかもしれません(笑)

さて、ヨタ話はこれくらいにして、物価連動債について考えてみます。

インフレ連動債の国別配分比率は、米国66%、英国15%、フランス10%、イタリア5%、日本3%、ドイツ1%となっています。

この資産配分比率をインデックスファンドやETFでコピーするのは難しいので、日本とそれ以外というありがちな区別でとらえれば、日本3%、先進国97%となります。

その結果、資産配分比率は、日本のインフレ連動債0.06%(=5%/(1.5%+1%)*1%*3%)、先進国のインフレ連動債4.94%となります。日本のインフレ連動債の出る幕はほとんどありません……。

さて、ここで実際に問題になるのは具体的な商品ですが、カブドットコム証券では、日本のインフレ連動債としてはMHAM物価連動国債ファンド(みずほ投信、ノーロード、信託報酬0.42%)、先進国のインフレ連動債としては世界物価連動国債ファンド(T&Dアセット、ノーロード、信託報酬1.289%)があるようです。

前者の信託報酬はまあまあリーズナブルですので良いと思いますが、後者の1.289%というのは高いのではないでしょうか。現状の米国・欧州の10年債金利は3%行くか行かないかといったところですから、インフレリンク債の利回りはさらに低いと考えられます。そこからさらに信託報酬1.289%を控除してしまうと、為替リスクを勘案すればはっきり言ってリスクに見合うリターンではなくなってしまう気がします。

以上を勘案すると、インフレ連動債をポートフォリオに組み込むのは断念し、すべて商品に回しても良いかもしれません。インフレ連動債の代替としては、商品インデックスETFでよいと思いますが、通貨価値の毀損に対するヘッジを重視して、「代替通貨」とされる金のみのファンド(純金ETF(1540)など)も面白いかもしれません。

ということで、私の場合、インフレ連動資産としては1327を3%、1540を2%としたいと思います。

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