カルパースをコピーするには~その2の2 債券(続き)

 前回の記事に頂いたKenzさんのコメントから、新興国債券の時価総額は先進国債券の時価総額の約5.5%であることが判明しました。

 そこで、アセットアロケーション比率を計算しなおすと、先進国債券は13%(=20%*70%/105.5%)、日本債券は6%(=20%*30%/105.5%)、新興国債券は1%(20%*5.55/105.5%)となります。

 そうすると、前回STAM世界経済インデックスファンドのアセットアロケーション比率を参照して計算したアセットアロケーションに比べると、先進国債券10%→13%(+3%ポイント)、日本債券4%→6%(+2%ポイント)、新興国債券6%→1%(-5%ポイント)となります。

 これをどう考えるかは難しいところです。

 パッシブ投資の哲学からは、時価総額比を取りたいところですが、債券インデックスの構成銘柄は圧倒的に国債中心で、その結果時価総額比は各国政府の財政政策に依存しています。そうすると、債券のアセットアロケーションを時価総額比とすると、各国の財政政策ひとつで大きく変動する可能性があります。となると、継続的に構成比をウォッチできないと、適切なリバランスが行えなくなってしまいます。

 ところが、債券の場合、そもそもMSCIのような全世界を包括的にウォッチする指数がなく、算出母体の異なる指数の時価総額の比較となり、しかも新興国債券のインデックスの時価総額は無料で継続的には開示されていないため、私のような零細個人投資家には適切なリバランスを適時適切に行うことは厳しいのではないかと思われます。

 その点、STAM世界経済インデックスファンドのアロケーションを参照するならば、時価総額比とかい離してある意味アクティブリスクを取ることになるわけですが、リバランスは容易です。

 私の場合、パッシブ投資の要はリバランスにありと考えていることから、リバランスのしやすさを優先したいと思います。

 また、私がパッシブ投資の要はリバランスにありと考える最大の理由は、株式と債券の値動きが通常は反対となることから、多くの場合においてリバランスによってポートフォリオ全体の適切な利食い・損切が機械的に行われる点にあります。言わば、メインの資産である株式の値動きを吸収させる目的を債券が担っているとみることができるでしょう。この観点からは、株式の価格変動の吸収バッファとして、株式の構成比(先進国78%、日本9%、新興国13%)に近い構成比を取るという考え方もありうると思います。この観点からみた場合、時価総額比であるところの先進国66%(70%/105.5%)、日本28%(=30%/105.5%)、新興国債券5%(=5.5%/105.5%)と、STAM世界経済インデックスファンドの先進国50%、日本30%、新興国20%を比べると、①日本枠は大きく変わらない②前者は、先進国株式に対して先進国債券の比率が高く、新興国株式に対して新興国債券の比率が低い。後者は、先進国株式に対して先進国債券の比率が低く、新興国株式に対して新興国債券の比率が高い。③したがって、株と債券の全体でみた場合、前者は先進国よりも新興国にリスクのウェイトが高く、後者は新興国よりも先進国にリスクのウェイトが高い、ということがいえると思います。

 そうするとあとは先進国と新興国のどちらにオーバーウェイとするかという問題になりますが、私の場合、定性的にですが、先進国にウェイトを重くしたいと思っていますので、やはりSTAM世界経済インデックスのアロケーションを取りたいと思います。

 次回こそ不動産について考えます。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック